秋~冬にかけてたくさんの人を悩ませる皮膚の乾燥。
皮膚の乾燥は単純に見た目が悪いだけはなく、その後さらに症状が悪化し別の症状まで発症することもあります。

皮膚に乾燥を感じている方は、さらに頭皮の乾燥にも注意する必要があります。
頭皮は髪の毛に覆われているので意外と乾燥に気が付かない方が多いのではないかと思います。
頭皮の乾燥は抜け毛をまねくと言われており、乾燥している部分が薄毛になってしまう!なんていうこともあります。

しかし頭皮が乾燥していることはわかっていても、どうやって改善や治療するのかはあまり知られていないですよね。
この記事では、頭皮の乾燥の原因や、対策方法についてお話します。
この記事の内容を簡単にご紹介!
- 頭皮の乾燥は抜け毛を呼ぶってホント?抜け毛以外の悪影響を解説
- 頭皮が乾燥する3つの原因
- 頭皮の乾燥の対策7選
頭皮の乾燥は抜け毛を呼ぶってホント?抜け毛意外にはどんな症状がある?
『頭皮の乾燥で抜け毛が発生する』というお話は聞いたことがある方も多いと思います。
しかしこれは正しい情報なのかどうか自信をもって『Yes!』と言える方や、説明までできる方は少ないと思います。

また頭皮の乾燥は抜け毛以外にも症状がでることがありますので合わせてお話します。
頭皮の乾燥から起こる症状①:フケ・かゆみ・抜け毛
頭皮の乾燥はフケ・かゆみ・抜け毛が発生することがあります。
頭皮乾燥は、頭皮にある程度必要な『皮脂』の分泌が少ないことが要因の一つと言われています。
さらに皮脂は皮表膜と言われる皮膚のバリア機能を作るための原料なのですが、皮脂が少ないとバリアを作ることができません。

このバリア機能が足りていないと、外部からの刺激を受けて炎症(かゆみや赤からみ)が出始めます。
また乾燥は頭皮の角質が取れやすい状況になることで多くのフケを発生させ、そのフケが酸化すると炎症を引き起こします。
炎症は抜け毛の原因となりますので、頭皮の乾燥は『フケ、かゆみ、抜け毛』をセットで引き起こします。

すでにフケが多い!かゆみが辛い!という方は抜け毛が発生し始めているかもしれません。
髪が薄くなる前に対策をしたほうがよいでしょう。
頭皮の乾燥から起こる症状②:髪の毛が生えにくくなる
頭皮と髪の関係はよく『土と野菜』に例えられます。
栄養がしっかりとした土壌と水分がないと、しっかりとした太くてみずみずしい野菜は育ちません。
髪の毛もしっかりとした栄養と血液がないと太くてしっかりした髪が育ちませんが、頭皮が乾燥していると髪も水分をしっかりと吸い上げられず髪が育ちにくいと言われています。

頭皮の乾燥から起こる症状③:花粉症皮膚炎を起こす
皮膚の乾燥は『花粉症皮膚炎』という症状を引き起こすことがあります。
花粉症皮膚炎は頭皮に限らず全身で、乾燥している部分で出やすい症状です。
皮膚の乾燥で皮膚のバリア機能が低下しますが、そのバリアが弱くなっている場所に花粉が入り込んでいくことでアレルギー反応が出る症状です。

花粉が飛び始めた時期に「なんか肌がかゆいなぁ」って思った経験はありませんか?この症状は花粉症皮膚炎かもしれません。
乾燥は年中対策が必要ですが、花粉の時期は特に気を付けて肌の保湿が必要です。
かゆみや赤らみがひどいと病院で診てもらおう
頭皮の乾燥から『かゆみ・赤らみ・抜け毛』の症状がでることがありますが、あまりに症状がひどい場合は、クリニックや病院に行って医師に診てもらいましょう。

この後で乾燥の対策のお話をしますが、症状がそれほどひどくない場合は、まずはこれらの対策をしてみると良いと思います。
それでも症状が治まらない場合は再度クリニックや病院を検討してみましょう。
頭皮が乾燥する7つの原因
頭皮の乾燥が原因で引きおこる症状についてお話しましたが『それじゃ何で頭皮が乾燥するの!?』と思われた方が多いのではないかと思います。
ここからは頭皮が乾燥する原因についてお話します。
髪の毛が乾燥している(ダメージを受けている)
頭皮が乾燥する原因の1つに『髪の毛がダメージを受けている』ことがあります。
髪の毛のダメージも症状が様々ですが、頭皮の乾燥と関係する症状では『キューティクルが剥がれて、髪の毛から水分が蒸発してしまっている』ことがほとんどです。
髪の毛は常に髪の毛の割合に対して約12%程の水分を含んでいます。
キューティクルは髪の毛の最も外側をコーティングしているもので、髪の毛を熱や摩擦、乾燥から守る働きをします。

巻き寿司も海苔が無いと中のお米が乾燥しますが、キューティクルがダメージを受けていると、髪の毛の内部の水分を持つコルテックスという部分が乾燥します。
髪の毛が乾燥すると、頭皮から水分を少しづつ吸い上げられうことから頭皮の乾燥に繋がります。
キューティクルが剥がれる原因についてはたくさんありますが、特に気を付けたいことはこちらです。
キューティクルが損傷する原因
- 洗浄力の強いシャンプーを使っている
- ヘアドライのやり方が良くない
- 髪の毛の摩擦
- 紫外線を浴びすぎている
- ヘアカラー、パーマの施術
洗浄力が強すぎるシャンプーは髪の毛に必要な水分も絞り出してしまい、髪の毛の水分が減って乾燥するとキューティクルが損傷しやすくなります。
ヘアドライは、高温のドライヤーで必要以上に髪の毛を乾かし過ぎると、キューティクルの損傷に繋がります。
髪の毛は摩擦を受けるとキューティクルが損傷します。代表的なものは濡れた髪をタオルでゴシゴシ拭いたり、睡眠時の頭の重さによる摩擦、強引なブラッシングなどです。
紫外線は皮膚に浴びると日焼けしてダメージを受けるように、同じたんぱく質の髪の毛も紫外線を長い時間浴びると、キューティクルにダメージを受けてはがれやすい状態になります。
ヘアカラーやパーマ剤は、キューティクルを開き内部に薬品を浸透させるので、当然キューティクルにもダメージがあります。頻繁なヘアカラー・パーマは控えましょう。
部屋の乾燥
皮膚の乾燥の一番根本的な原因は『空気の乾燥』です。
とは言っても外出中は空気の乾燥は避けられないので、自宅にいるときは湿度を一定に保っておくなどの乾燥対策をすることになります。
適正な湿度は50~60%と言われています。

血流が悪くなっている
血行が悪くなると頭皮の乾燥に繋がると言われています。
血行が悪いと、頭皮の乾燥だけではく様々な体への悪影響があるので、日々血行促進を意識した改善をしたいところです。
血行が悪いことでの頭皮・髪への悪影響
- 頭皮の乾燥やフケ、かゆみが出る
- 髪質の低下(ハリコシの低下、細毛化)
- 皮脂分泌量の増加
- 抜け毛の増加
血行促進は対策をしてもすぐに改善されることはありません。
食事や運動による血行促進は、数か月単位での対策が必要です。
健全な生活習慣や食習慣を長く続けることが必要ですので、無理をしない程度で長続きする改善に取り組むのがおすすめです。
頭皮の乾燥対策にはこれ!効果的な頭皮ケア7選
ここまでで頭皮が乾燥する原因までお話しました。
次は『それじゃどうやって改善していくの!?』という疑問が出ると思いますので、ここからは乾燥肌の改善に効果がある対策をご紹介します。
頭皮にあったシャンプーを選ぶ
頭皮の乾燥対策でまず最初にやって欲しいのは『頭皮に合ったシャンプー選び』です。
特に乾燥肌のあなたの場合は洗浄力が控えめな『アミノ酸系』のシャンプーがおすすめです。
市販で安く買えるシャンプーは『高級アルコール』と言われるとても洗浄力が強い界面活性剤が使われているので、必要以上に頭皮や髪の毛の脂分を落としてしまいます。
アミノ酸系の界面活性剤を使用したシャンプーは、頭皮の最低限必要な皮脂を残すほどの洗浄力で作らており、乾燥肌の方にはとてもおすすめです。

少量のサンプルや、全額返金保証付きのシャンプーを選んでいろいろ試してみるのが良いです。
当サイトでオススメしているウーマシャンプーは、アミノ酸系の洗浄成分で、ハリコシの改善がコンセプトの女性にもオススメできるシャンプーです。
全額返金保証もついており、使ったことが無い方にこそ一度試してみて欲しいオススメのシャンプーです。

薄毛やボリュームダウン自分にしかわからない深刻な悩みの1つ。あなたも症状を食い止めるためにあらゆる対策をされてきたり、調べられたりされているのではないでしょうか?髪に異常を感じる前から対策をしっかりしておけばよかった...な[…]
こちらからはメーカーのHPを見ることができます。
髪と頭皮の洗い方
シャンプー選びをした後は、シャンプーに合った洗浄方法を実践しましょう。
この記事をご覧の方は乾燥肌の方が多いと思いますので、アミノ酸系シャンプーを以下のように使ってみましょう。
アミノ酸系シャンプーの使い方
- 入浴前に髪の毛をブラッシングしてほぐしておく
- シャンプー前にお湯で予洗いをする。
整髪料やほこりを洗い流す。脂性肌の人は予洗い時間を2~3分にして余分な皮脂をお湯で洗い流します。 - シャンプー泡立ててから頭皮に付けてマッサージするように洗う
- 洗い流しはぬめりが落ちるまでしっかりと
アミノ酸シャンプーはマイルドな洗浄成分なので、泡立ちが悪いことがあります。
泡立ちが悪いと最低限落としておきたい皮脂を落とせていない可能性があります。
予洗いをもう少ししっかりとするか、シャンプー剤を少しづつ増やしてみましょう。
2度のシャンプーを行なうのは皮脂を落とし過ぎることがあるので、あまり良い洗い方ではありません。

洗い方についてはこちらの記事でもう少し詳しくお話をしていますので、ご興味がありましたらご覧になってみて下さい。
U-ma(ウーマ)シャンプープレミアムは『ハリ・コシ・ボリューム』をアップするためのシャンプー。マミ本当にアップするのなら是非とも使ってみたいですよね。ただ、世の中のシャンプーって、育毛だとかフケが治る、かゆみが[…]
1日に何度もシャンプーをしない
乾燥肌の方のお話でよく聞くのが『シャンプーは朝と夜の2回やっている』というお話。
乾燥肌の人は1日に2度以上のシャンプーは乾燥肌を悪化させてしまうので、絶対に止めましょう。
夏場に激しいスポーツをして汗だくになってしまった時等は仕方ないですが、普段生活する上で1日2度のシャンプーは必要以上に皮脂を落としてしまい、バリアが無い時間も多くなってしまいます。

ドライヤーを正しく使う
ドライヤーの使い方の頭皮の乾燥をまねく原因の1つです。
ドライヤーを使用する際の注意点が3点あります。
ドライヤー使用する際の注意点
- 入浴後はすぐに髪の毛を乾かす
- 髪の毛を必要以上に乾かさない
- 頭皮から20cm以上離して使用する
水分は放置するほど雑菌やカビが繁殖してしまい頭皮が不衛生な状態になるので、可能な限りすぐに、ある程度しっかりと乾かしましょう。
ただし必要以上にドライヤーを当てると必要な水分まで乾かしてしまいます。

またドライヤーは高温なので、頭皮や髪に近づけすぎると頭皮や髪を傷めたり、余分な水分を蒸発させてしまいます。
20cm程離して高温過ぎない温風で乾燥させましょう。
加湿器で部屋の湿度を適正に保つ
頭皮の乾燥の根本的な理由は空気の乾燥にあります。
外出する際は空気の乾燥は避けられませんがが、家にいる場合は、加湿器で湿度50~60%に保って乾燥しないようにしておきましょう。
多くの方は、1日の3分の1以上は家にいると思います。外出するから意味がないと思わずにしっかりと加湿してあげましょう。

頭皮・髪の毛に良い栄養を摂取する
キューティクルの損傷は頭皮の乾燥に影響するので、栄養をしっかり摂ってしっかりとしたキューティクルを作ることは乾燥の予防の1つです。
髪の毛のハリ・コシをしっかりと作る以下の様な食品をしっかりと摂りましょう。
また血行の改善も頭皮の乾燥の改善が期待できるので、積極的に髪や頭皮に良い食品を摂取しましょう。
栄養素・目的 | 豊富に含まれる食品 |
ケラチン(たんぱく質) | 大豆食品、肉、マグロ、青魚等 |
亜鉛(ミネラル) | 魚介系(特に牡蠣)、カツオ、青魚、豚肉、牛肉等 |
ビタミンA | 乳製品、レバー、ウナギ等 |
ビタミンB群 | 豚肉、ナッツ、柑橘系フルーツ、レバー等 |
血行の改善 | タマネギ、納豆(ナットウキナーゼ)、梅干し(クエン酸)青魚(DHA、EPA)等 |
基本的には家での食事や、健康的な定食を食べているとしっかりと摂取できると思います。

保湿ローション
手っ取り早く乾燥を防止するには保湿ローションを使用するのも良いと思います。
ただし保湿ローションは根本的な乾燥肌の対策にならないので、乾燥させない皮膚作りを対策しながら並行で使用するとよいでしょう。
リーズナブルな保湿ローションを1つご紹介しておきます。
まとめ
今回は頭皮の乾燥と抜け毛についてお話しました。
頭皮の乾燥で考えられる原因はたくさんあって、原因を特定するのが難しいと思われる方もたくさんいらっしゃるかと思います。
今回ご紹介した対策7選を実践してみても頭皮の乾燥が改善されない場合は、自分の力で改善することは難しい可能性もあります。
